前に映画で見たけど、映画だと時間無さ過ぎてお母さんの心の中がわかりにくかった。 本だと上下2冊あるのでかなり詳しく書かれてます。 裕福で大きな家もあってお父さんは優しい。 お母さんも優しい。 妹もいい子。 虐待もされてない。 そういう、一見見たらとても平和な家庭で生まれ育ったのに・・なんでこの男の子は 学校で同級生を無惨に殺すことになったのか。。 映画だとあんまりよくはわからなかったけど、本読んで良くわかった事は、お父さんの空振りの愛情。 息子とフリスビーして遊んで、休みの日は博物館へ一緒に出かける、男同士話のよく分かる父親・・・・ 実はな〜んも息子の事を見ていなかった!! という、事なのですが、、 たぶん、結構こういう親は実際に多いんじゃないかと思います。 「子供を愛していないのに愛していると思いこんでる親」 「子供に関心が無いのに関心があると思いこんでる親」 子供が生まれたら自然に当たり前のように愛や母性がわき上がってくるとは限らない・・・という 恐ろしい話です。 恐ろしい話なんだけど最後なんか泣ける。 最近読んだ小説の中では私的にかなりのイチオシ!です。 飽きずに一気に読めて、なかなかの満足感ある一冊です。 でも邦題の「少年は残酷な弓を射る」は美しいタイトルだけど 「We Need to Talk About Kevin」の原題のほうがかなり的確でいいな〜 「ノルウェイの森」がスペインだかイタリアでは「トーキョーブルース」ていうタイトルになってるとかってどこかで読んだけど 「もう既に同じ小説ちゃうやろ!!」てな感じします。 ちょっと駆け足で手短な作りの映画も良かったけど・・・
by emabag
| 2015-12-08 22:39
| 本
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